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時計は大人の遊び

時計は大人の遊び_a0003075_222115.jpgzeroさんばりに、時計の話題。
タイトルを「大人の遊び」だけにしようと思ったけれど、
絶対に誤解されるだろうと思ったので、やめといた(笑)

懐中時計を愛用している。
ひがな一日キーボードを打つ仕事で、
手首付近に何かあるのがすごく邪魔だし、
バイオリンを弾く時にも、邪魔で外してしまうので、
腕時計よりも、懐中時計が便利だ。
女性の服にはポケットがないものが多いが、
幸い、私の会社はジーンズOKだし、
制服もポケットがあるから、全く困らない。

しかも、この懐中時計は、クオーツではないし、自動巻きでもない。
だから、毎日りゅうずを巻かなくてはいけない。
その作業は、面倒だけれども、嫌いではない。

何年か前から、自動巻き機械式時計が人気なのだそうな。
腕に嵌めて普通に生活していると、
時計の中の振り子が動いて、
自動的にねじが巻かれる、という仕組みである。

私が中学生くらいの時、
父は自動巻き機械式時計を嵌めていた。
それは「大人」の印であり、「子供」の持ち物ではなかった。
時計とは、ぜんまいを巻かなくては動かないもので、
それが自動的に巻かれるという、
凝ったギミックが許されるのは「大人」だけだったし、
そもそも毎日ぜんまいを巻くという作業ができないような「子供」は、
時計を持つべきではなかった。
だから、当時は「時計」は子供が憧れるアイテムだったわけで、
子供のおもちゃに、時計を模した物があったりした。

中学に入って新しい時計を買ってもらった時、
それはクオーツだったが、「大人」の香りを感じたものだった。
クオーツが全盛になってから、
時計から「大人」の香りは薄れてしまったように思う。
それは、値段的にも、子供でも十分持てるくらいの額になり、
毎日ぜんまいを巻かなくても維持できるような、お手軽で簡単なものになり。
多分今の子供のおもちゃの中には、
時計なんていうアイテムは、無いんじゃないかと思う。
子供ですら、それをすぐ手に入れられるから、
憧れの対象では無いのだ。

そんなわけで、私はこのぜんまいを巻く式の時計を
大変可愛がっている。
その作業の煩わしさこそが、「大人」の遊びだと思う。
余裕、と言えるかもしれない。
私は大人になりたくない子供だったが、
これを「遊び」と感じられるようになったことは、
大人になって良かったことかなと思う。

画像は、私の懐中時計と、ダンナに買ってあげたIWC。
IWCは、普段は、時計自動巻き機に入れてある。
懐中時計はグレースファブリオという日本のブランド。
残念ながら、今は、懐中時計をやっていない様子。
IWCは好きだけれど、
レディス(ダ・ヴィンチ)に関しては、クオーツしかないので興味なし。
他に、彼には仕事用に、ORISの黒いの(かつ安いの)を買ってあげた。
買った私も、結構気に入っている。

私はメンズの時計の方が好きかも。
ピゲ、ゼニス、ブレゲあたりで、キレイなヤツ。
小柄なので、自分ではめることはできないけどね。
Mono Magazine とか Goods Press とか、見ちゃうんすよ。

ちなみに、zeroさんの懐中時計ネタはこちら
# by xiaoxia | 2004-03-26 22:20 | 考える

ブログのスタンス

blogやっていて思うのだが、blogのスタンスにはいくつかある。
以下の3つが混じっていて、その割合がそれぞれ違う、という感じじゃないかと思う。

(1)アナタに ワタシを 知って欲しい
(2)ワタシが ワタシを 知りたい
(3)ワタシが アナタを 知りたい

更に、(1)や(3)の「アナタ」には、限定がある場合があって、
「アナタ」は「自分と同等以上のレベルであること」
というのを要求されていることがある。
レベルは、「知識量」とか「頭の良さ」とかに関してが、多いように思う。
この場合は、要求されているレベル以下と判断されると、
言外に、出入り禁止を促されてしまったりする。
当然、「ワタシ以上の知識・賢さの方のみどうぞ」なんて書いていないわけで、
それまでの投稿をじっくりと読んで、
どういう「アナタ」を要求しているのか、
自分はその「アナタ」に見合うのか、
というのを考えなくちゃいけないようだ。
見極めがなかなか難しくて、まだよくわからない。
こういうタイプのところは、
「初めまして」のみなどの、挨拶型コメントはスルーされるようだ。

全てのblogは、ある程度の(2)を含んでいると思うけれど、
(2)だけのblogというのも、そこそこな割合で存在するようだ。
コメントをつけると、スルーまたは不快を表明される。
「そっとして置いて下さい」ってことなのだろうか。
私にはそのタイプのblogの意図が、まだ良くわからない。
一人で書きたければ、パソコンの中のテキストファイルとか、ノートとかに
書き付けてれば良いんじゃないか?と思うし、
現に、私もこのblogを始めるまでは、そうしていたし。
ということは、アナタに見て欲しいけれど、アナタは限定したいわけで、
コメントに要求水準があるのかも。
だとすれば、(2)+(1)型か。

私は(1)+(2)+(3)なので、
どんなコメントもトラックバックも歓迎なのだが、
うっかりそのスタンスのままで、
人様のblogに乗り込んでいってしまい、
スタンスの違うblogオーナー様たちに、
大変不快な思いをさせてしまったことも多い。

みんなが自分とおなじスタンスなはずがない。
考えればわかるのだけど。
迷惑をかけてから気付くのではなくて、その前に気付けって。
猛省。


追記:
この絡みで、最近、コメントやトラックバックの「お作法」に興味があるのだが、
そちらは下書き中なので、また別途。
# by xiaoxia | 2004-03-25 19:49 | ネット

『四月の雨』

雨が まだ淡い野原 小さく震わす
遠くの山は 冬の名残 雲の端に抱いて
素敵ね 呼吸始める 春と生まれたの
おめでとう 元気でいる?
心を飛ばして 静かに祈ってる
答えは返らないけど
愛したあなたの 誕生日

―― Dreams Come True『四月の雨』


おととい、彼の誕生日だった。
今の彼を一番好きな女の子のために、
今彼が一番好きな女の子のために、
当日は空けておいてあげて、
私は何日か過ぎてから、メールを送る。
その子が目にしても問題にならないような、
ドライで当り障りのない内容で、
仕事が終わったかなぁという時間を見計らって、
ほんの1・2行。
大学を卒業した後、
彼がメールアドレスを持ってから毎年、
年に一度だけ。
元々、誕生日なんて覚えてられないタチだけど、
彼のは、春分の日だから、忘れないでメールできる。

彼は地方出身で、長男で一人っ子だから、
卒業したら実家に戻ると言っていた。
在学中だけの、エンドが決まったお付き合いなんて嫌だし、
卒業後、遠恋できるほどの根性はないし、
結婚するつもりは更にないし、
だから、ずっと友達でいようと決めた。
でも彼も、私の気持ちには気付いていたらしく、
私が結婚する時は、お祝いに駆けつけてくれて、
微妙な心境のコメントを言ってくれたっけ。

昔々、彼を好きだったことは、ダンナも知っている。
メールを送ることも知っている。
どんな返事が返ってきたかも、全部話している。
(ダンナも元カノとメールや電話をしてるから、おあいこだよね)
でも、言葉にならないこの気分は、ダンナに伝えることができない。

友情と言い切るには、ちょっと甘いし、
恋愛感情と呼ぶには、全然甘くないから無理がある。
モラトリアムな、ちょっとだけ青さを残した時期を一緒に過ごして、
やや「幼ななじみ」にも近いけれど、
そう呼ぶにも、ちょっと成長しすぎていた。
でも、言葉にするなら、やっぱり友情になるのだろう。

ドリカムの歌の中では、そんなに人気のある歌じゃないと思うけれど、
今の時期にぴったりで、
しかも、今の私の気分にもぴったりで、
その上、お誂え向きに、昨日今日と雨だったりするから、
気付くと、何となく鼻歌で歌っていた。
すごく雰囲気があって、鼻歌向けの歌じゃないんだけど(笑)

春の雨って、暖かくて冷たくて、どことなく切ないなぁ。
月形半平太の気分だね(違)
いいじゃん、アタシだって、たまにはこんな気分になるんだよぅ。


おめでとう 春に生まれた 貴方へ飛ばして 心を飛ばして
今年もここから 静かに祈っている
雨に消えぬように 雨に消えぬうちに
答えはいらないから
愛する貴方へ 届いて 届けて
"お誕生日 おめでとう"

―― Dreams Come True『四月の雨』
# by xiaoxia | 2004-03-23 19:48 | 考える

最近読んだ本+漫画

訳あって、最近図書館に行っていない。
色々あって、明日をもしれぬ身(かなり大げさ)になってしまったので、本なんか借りている場合ではなくなってしまった。
図書館では借りられないので、ダンナの本を勝手に物色して読んでいる。私とは読書の傾向が少しだけ重なる部分があるので、そのあたりの本だけを借りる。
彼はホーガンやクーンツ、ディックなんかのSFものを好むのだけれど、私にはクーンツは良さがよくわからなかった。この辺は重ならない部分。
最近は私の影響で、群ようこや清水義範、夢野久作も読んでいるようで、この辺は重なる部分。
火車
で、本棚漁って、見つけたのが、宮部みゆき「火車」
今頃読んでんの?という感じですが(苦笑)
厚目の文庫だが、噂に違わぬ面白さとスピード感で、
ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読み終わってしまう。
刑事モノっぽいけれども、心理描写が細かいので、
ハードボイルドと言うよりは人間ドラマ。
多分、誰に薦めても面白いと思ってもらえそうな作品だ。
大変作風の広い作家さんなので、是非他のも読んでみたい。


ほか、隣の席のオバサマと話をしていて、私がトルコ好きだとわかって、
貸してくれたのが、高橋由佳利「トルコで私も考えた」1・2巻
高橋由佳利って、私が小学生の時からいる漫画家じゃん。
ああ、「プラスティックドール」とか「過激なレディ」とか、読んでたなぁ。
・・・って、トルコ人と結婚したの!?トルコで私も考えた(1)
これまた訳あって、トルコ語を少し勉強していたことがあったり、
都内のトルコ料理店を殆ど制覇していたり、
1週間だけだがフリーで旅行にも行ったりしている私にとって、
トルコはかなり身近な国なのだ。
住んでいる人ならではのエピソードが、かなり面白くて興味深い。
旅行者では、ご近所付き合いとか、日常の買い物はどうするかとか、わからないですからね。
トルコ好きな人には、大変オススメ。
んもう、懐かしくて仕方が無い。
夕方のコーランを聞きながら、イスケンデルケバブ食べたっけなぁ。
ベリーダンスを見ながら食べたギュベチ、美味しかったなぁ。
アンカラエクスプレシの食堂車に行ったらもう閉店時間で、
エフェスビールの小瓶買って部屋に戻り、ツマミなしで飲んだっけ。
エフェスのオトガル近くのチャイハネで飲んだエルマチャイは美味しかった。
・・・って食べ物の記憶ばっかじゃん_| ̄|○

Excite blog では、以下のblogで、トルコの画像が何枚かアプされているのを発見。
大変素敵な写真ばかりです。
幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano
写真を撮ったら…
# by xiaoxia | 2004-03-15 20:10 | 読む

ドキュメントを書くこと

外注さんに、ウチの会社に常駐して仕事をしてもらった。
2週間ほどだったけれど、お嬢さんがバイオリンを習っているとかで、意気投合し、なかなか楽しくお仕事させて頂いた。
休日出勤などの無理も聞いて頂いて、大変頑張って間に合わせて下さった。
ウチの会社に納入してもらう時に、受入検査というのがあるのだが、そこでドキュメントをチェックしていて、大変面食らった。
全然意味がわからない。

私  :「えーっと、『CDで対応する』って言うのは、『CDからコピーする』って意味ですか?」
外注さん:「はい、CDから対応するって意味です。」
私  :「こっちの『アーカイブで対応する』って言うのは、『アーカイブのtar-ballを解凍する』って意味ですか?」
外注さん:「はい、アーカイブで対応するって意味です。」

上記のようなやりとりを、この後、十回以上繰り返した。
私が何故質問したのかも、全然わかって頂けていない様子。
忙しいところ申し訳なかったのだけど、全然わからないので、外注さんに質問しながら全部赤を入れて、書き直して頂いた。
私は良いけれど、他の人には、絶対にわからないだろうなぁと思ったので。

うーん。
美文である必要は全然ないけれど、わかりやすいドキュメントが書けなくてはいけないなぁと、つくづく思ってしまった。
プログラマは、処理速度の速いソースやメモリ使用効率の良いソースを書ける事、早くコーディングできる事ばかりが重視される傾向にあると思うけれど、それ以外にも、わかりやすいドキュメントが書けるということも、結構大事だと思う。
自分で書いたものを客観的に見るのは、とても難しい。
他の人に読んでもらって、チェックしてもらえると一番良いのだけど、そうもいかない場合が多い。
私も気をつけなくては。
# by xiaoxia | 2004-03-12 17:37 | コンピュータ関係