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[TeX] TeX に挑戦

TeX は「てふ」と読みます。
「てっく」と読む人もいるかもしれませんが、
私は「てふ」派です。
文書を整形するためのマークアップ言語です。
マークアップ言語っつーのは、HTML みたいなモンだと思ってください。
「ここは見出し」とか「ここは太字」とか、テキストで指定して、
それを2回くらい変換すると、
なんと美しい PDF ファイルが作れるのです。
MS-Word で書いて PDF 変換すればいいじゃんって?
まぁそうなんですけどσ(^_^;)

Tex は昔から使われている言語でして、
沢山のテンプレートが用意されています。
それに従って書けば、自動的に形式がそろう、とまぁそんなわけです。
今でも某学会などは、原稿は TeX のみ受け付るとか。
そのくらい、一部では業界標準です。

ところが、TeX というのは、色々敷居が高いところがあります。
まず Linux の場合。
TeX → dvi → PostScript → 印刷、と変換/作業しますが、
Linux でのプリンタの設定が大変でした。
今でこそcode_air_edge さんのように「Win共有する」なんてテがありますが、
昔は Win と Linux はマジで繋ぐの大変でした。
次に Windows の場合。
TeX はテキストファイルなので、印刷イメージがわからないため、
GhostScript というビューワーを使うのですが、
それのインストールが大変難しい。
UNIX から来た文化なので、Win な人には全然優しくなくて、
UNIX も Win も両刀達人だぜ!という人でないと難しかったのです。
しかも、PostScript の印刷は Adobe さんが権利を持っていて、
そのドライバが入っているプリンタじゃないと印刷できなくて、
で、そのドライバの分、プリンタ自体の値段が高いんです。
だから、PostScript 対応のプリンタ自体、
会社ではなかなか買ってもらえないのです。
ぶっちゃけ、そんな機能、不要って言えば不要ですからね。

そんなこんなで、ここ10年くらい、ずーっと挫折していました。
そのうちやりたいなーとは思っていたのですけれどね。
楽譜が書けちゃうテンプレートもあるらしいと知って、
ますますやりたいと。

そんなこんなでここまで来ていたのですが、
仕事で TeX を書くことになりました。
まだ TeX を必要とする仕事があったなんて!
それで、dvi のビューワーを Win に入れることに。
多くの人がインストールで脱落するので、
今は、ステキなまとめパッケージが出ているのね!

なわけで、体験してみましたよ。
おまけに MusixTex まで入れて、楽譜も書いてみようと。

インストール


作ったもの,書いたもの,他(あべのりページ)
「TeXインストーラ3 0.60」から kakuto3_0_60.zip というのをダウンロード。
とりあえず何も考えずにインストール。
どうせわかんないことばかり聞かれるから(笑)

TeX から PDF の作り方


(1) TeX ファイルを作る
  自分で調べて作ってくれ。拡張子は .tex 。

(2) dvi ファイルに変換
  拡張子が .dvi のファイルが作られる。
  DOS窓で以下を入力。
platex test.tex

  tex ファイルの文字コードが euc の場合は、こんな感じに。
platex -kanji=euc test.tex

  main がある場合は、main に変換すると、全部リンクされる。

  このファイルをダブルクリックすると、dviout が起動して、
  とりあえず印刷イメージが見られるようになる。

(3) PDF ファイルに変換
  dvi ファイルから pdf ファイルを作成。
  最近は PostScript ファイルを作らなくて良いんだな。便利!
  DOS 窓で以下を入力。
dvipdfmx test.dvi


  これで pdf ファイルが作られる。簡単!

うまくいったら次はMusixTexのインストール


TeXで楽譜・MIDI作り --- M-Tx入門
このあたりを参考に、以下のファイルを入手。
MusixTex    :musixtex.zip
PMX       :pmx250.zip
M-Tx      :mtx060-win32.zip
M-Txドキュメント:mtxD060.zip

これらのアーカイブから、必要なファイルを配置するが、
ディレクトリが書いてある文を読むのって、なんかすごくわかりづらい。
kakuto3 をインストールしてある場合は、以下のようにファイルを配置する。

↓トップディレクトリは環境に合わせて読み替えてね
$TEX ┬ bin ← musictex : system/musixflx/win32/musixflx.exe
   │    PMX : bin/ の中全部
   │    M-Tx : prepmx.exe
   │
   └ share ─ texmf ┬ fonts ┬ source ─ public ─ musixtex ← musixtex : fonts/mf の中全部
            │    └ tfm ─── public ─ musixtex ← musixtex : fonts/tfm の中全部
            └ tex ── generic ─ musixtex
                          ├─ mtx ← M-Tx : mtx.tex, M-Tx ドキュメント全部
                          └─ pmx ← PMX : tex/pmx.tex

配置した以外のファイルは捨てても平気。

楽譜を作ってみる


(1)全部半角で test.mtx というファイルを作成。
行頭に半角スペース1つは空ける必要があるぽい。
c d e f | g a b c |
c d e f | g a b c |


(2) 何も考えずに、DOS窓から以下のコマンドを次々入力する
prepmx test
pmxab test
ptex test
musixflx test
ptex test
dvipdfmx test


  なんと、test.pdf ができている。
  Adobe Reader で開いてみると、おわー!楽譜になってるー!

感想


10年前より格段に簡単だった。
インストールで迷った点もないし。
まったくもってすばらしい。
楽譜 PDF 作成時になんで ptex を二回も入力するのか、とか、
そのあたりはおいおい勉強する。

で、今のところ問題は、どうしても1段しかできない点である。
よく考えたら大問題だな、これは(笑)
c d e f | g a b c |
c d e f | g a b c |

c d e f | g a b c |
c d e f | g a b c |

こんな風に書くとト音とヘ音の組み合わせが2段できるはずなのだが、
なぜかできない。
インストールに失敗しているのかな。
これもそのうち原因究明。
by xiaoxia | 2007-12-11 18:53 | プログラム言語
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