今一緒に仕事をしている人と、考え方が全然合わない。
彼は私と同じ会社の人で、常駐先のお客さんとの間を繋ぐ、SEの業務担当である。 どうやら私の方が3年ほど社会人歴が長いが、 この年齢になってしまえば、3年なんて、どうという差ではない。 彼は入社以来ずっと社外常駐で、 SEと営業の中間みたいなことをしてきたらしい。 純粋な開発メンバとして、プロジェクトに参加したことはないようだ。 彼の参加してきたプロジェクトは web 系ばかりで、 とりあえず作ったデモを作り直しながら、 そのまま実運用になだれこむ、という方法だったらしい。 テスト=実運用の最初の数日、だそうだ。 この会社でも、そのように仕事を進めている。 私は、できるだけ手戻りを少なくして、 既にわかっている部分は、検討してから、製造に入りたい。 彼は、とりあえず作り始めて、問題があれば作り直す、という考え。 既知であっても、彼が検討しなくていけない場合は、後回しにして、 とりあえず製造を開始させてしまう。 全体の仕様を知っているのは、彼しかいないので、 プログラマたちに指示しているのも彼だ。 仕様をちゃんと考えないと、手戻りが発生するのだが、 彼はプログラミングの経験が少なく、 プログラムを書く上で、押さえるべきツボをわかっていない。 あちこちで歪みが出て、「じゃ、全部作り直しってことで」となる。 作り直しを「良くないこと」と思っていないので、 簡単に「作り直し」を口にする。 開発側の最年長は私であるし、経験も長いのだから、 社員として、私には彼の良くない点を指摘して、彼を育てる義務がある。 ソリが合わないながらも、 作り直しはモチベーションが下がるのだよと説明するのだけれど、 その辺の根本の感覚が違うので、全然わかってもらえない。 そんな急ピッチな開発なので、 テスト期間は殆ど無く、必然的にバグが多発する。 改良しているつもりが、改悪していることもある。 それについて、彼は「みんな、気をつけてね」としか言わない。 このままでは今後も再発することは必至であり、 もっと真剣に検討すべき問題だと思ったので、 テスト手順・バグ検出の方法をちゃんと決めて、システマチックに行った方が良いと提案したら、 それは理想論だと一蹴されてしまった。 うーん、困ったなぁ。 彼には、長いこと web 系開発に携わってきたという自負があり、 社内でずっとプログラムを書いてきた私よりも、 知識量も経験量も多いと思っているようだ。 それは一部正しいが、ちょっと違う、と私は思っている。 そう思っている彼だから、私の提案には信憑性がないのだろう。 そんなこんなで5ヶ月ほど一緒にやってきた。 私の仕事の成果を彼に見せ付ければ、 私の意見に耳を貸してくれるようになるのかもしれないが、 それも面倒くさくて、放ってしまった。 威張りたいのならどうぞ、あーえらいえらい(´_ゝ`)と、 生暖かい目で見守ってしまった。 仕事なのだから、ちゃんと彼と向き合わなくてはいけないのだろう。 でも、彼は「殴り合ってわかり合う」系なので、 相手が誰であっても殴りあう気のない私は、 彼のために殴り合おうという気も起きず、放ってしまった。 良くない兆候だとはわかっているのだけれどね。 私には、ある程度接触してみて、わかってもらえなそうだと、 その人間関係を投げてしまう癖がある。 プライベートはともかく、 仕事ではやらないようにしようと思っていたのだけど、 またやってしまった。 反省。 お互い出会った場も不幸だったと思う。 もっと別の場所、例えば自社のプロジェクトで一緒だったら、 こんなぎこちない雰囲気にならなかったかもしれない。 不幸だった、で済ましちゃいけないんだけどさ。 私は今月で自社に戻るので、そんな彼とも、お別れである。 彼は社内のプロジェクトをまとめることはしたことがないようだし、 プログラムが書けるでもないので、 多分、今のまま、ずっと社外常駐で、営業っぽい道を進むのだろう。 そんな彼と一緒に仕事をする機会は、多分二度と、ない。 彼にも良いところはたくさんある。 声が大きくて、元気で、明るくて、お酒が好きで、 人懐こくて、老け顔で、大味で、サバサバしている。 ただ、私とはやり方が合わなかっただけだ。 アナタには大分つっかかりましたが、良くぞ我慢してくれました。 私も色々勉強になりました。 有難う、さようなら。 直接言うことは無いだろうけど。 今日から有給消化に入っているので、 あと、この会社に行くのは、残務処理の 4月1日だけ。 この10ヶ月、長かったような、短かったような。 今まで殆ど起伏のない社会人人生でしたが、 今回の社外常駐は、私の中で結構大きな転機になったと思います。 エンジニアとして得たものは、さほど多くないですが、 履歴書上、数100万PV/日のサイトに関わったというハクは付く…かも?
by xiaoxia
| 2005-03-25 23:29
| 考える
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